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胸痛

胸痛がある場合、まずは重症化しやすく治療を急ぐ病気として心疾患および脈管系疾患を疑います。心疾患の代表は急性心筋梗塞、狭心症、心膜炎、脈管系疾患の代表は胸部大動脈瘤、急性大動脈解離、肺塞栓、肺高血圧が挙げられます。呼吸器疾患の気胸とくに緊張性気胸も診断・治療を急ぐ病気です。ほかの呼吸器疾患には気管支炎、肺炎、胸膜炎、膿胸、縦隔炎があり準緊急での診断と治療が必要です。当院では充分な問診と身体診察と胸部レントゲン、心電図、血液検査を行い上記の疾患が疑われる場合や緊急に治療が必要な場合はすぐに病院をご紹介させていただきます。

ほかに、逆流性食道炎、食道痙攣、アカラシア、胃十二指腸潰瘍、Mallory-Weiss 症候群、胆石症、胆嚢炎、膵炎のような消化器疾患でも胸痛が生じることがあります。当院では超音波検査で胆石症、胆嚢炎、膵炎がないか確認して採血検査も行うことが可能です。食道や胃の病変の可能性が高い場合、治療や症状の緩和を行ってよい病気ですと治療を開始いたしますが、内視鏡(カメラ)で確認が望ましい場合は内視鏡ができる施設にご紹介させていただきます。

整形外科疾患として肋骨骨折、脊椎腫瘍、肋軟骨炎、脊椎圧迫骨折、頸椎ヘルニア、脊椎炎、肋間筋痙攣については胸部レントゲンや頸椎のレントゲンを行い、場合によって他の施設で MRI を依頼いたしますが整形外科でも手術やブロックを行わない場合は対症療法ですので当院でもトリガーポイントや痛みについての治療をいたします。

胸壁疾患として、 乳腺炎、帯状疱疹、Tietze 症候群が挙げられますが超音波で表在も観察可能であり、どこが実際痛むのかをわかりやすく説明しながら診断することが可能です。帯状疱疹については水疱(水ぶくれ)を中心とした皮疹(皮膚の症状)が後から出ることがあります。痛みが残ると帯状疱疹後神経痛といったやっかいな病態になるため、早く受診して抗ウイルスによる治療をお勧めいたします。症状を抑える漢方薬や神経に効く薬を処方することもあります。 心因性としてパニック障害、心臓神経症、換気症候群についてはほかの病気を除外することが必要です。ほかの病気の除外中にも苦しい場合は早期から診断的治療や緩和を始めることがあります。ご相談ください。

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