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体重の減少

体重が減少する原因としては食べられない、吸収できない、消耗してしまう の3つに原因が大きく分れられます。

吸収できない病気は比較的まれで、吸収不良症候群病態です。①胃による胃酸と食物の混合が不十分になることでの吸収不良②肝・胆道系疾患による脂肪吸収障害③膵疾患による脂質の消化障害④小腸疾患による栄養の吸収障害が挙げられます。

消耗してしまう病態としては悪性腫瘍≒癌やリンパ腫が挙げられます。悪性腫瘍自体の増殖が激しいので体のエネルギーを消耗して体重が減ることが多いです。食道や胃、大腸の消化管つまり食べ物の通り道に癌があると通りづらさや、食欲がなくなることで食事の量が減るため体重減少の症状が速くでることがあります。ほか、膵臓や胆道系に癌があると増殖が速いだけでなくホルモンや酵素が低下することで吸収障害や代謝の障害を生じることがあります。

炎症性の疾患として感染症のなかでも慢性的に感染が持続するもので例えば結核や非結核性抗酸菌症でも体重が減少します。ほか、膠原病・リウマチ疾患で慢性的に炎症があることで消耗のため体重減少を生じるだけでなく、その疾患自体が消化器の病変を生じることで体重が減ることもあります。

ホルモンの異常でも体重が減ることもあり、甲状腺機能亢進症は食欲が亢進しても消耗が激しいため体重が減少することが知られています。ほか、副腎機能低下症や下垂体機能低下症は食思不振と代謝の異常により体重が減少します。糖尿病は2型糖尿病を想像されると体格が良い方を想像されますが、インスリンが全く枯渇する1型糖尿病や2型糖尿病でも進行すると体重が減少します。

心の病気でも体重が減少するともあるため、当院で治療可能な病態ならば当院で治療を行いますが症状によっては精神科・心療内科の先生と併診やご紹介することもあります。

上記の怖い病気以外にも筋力が低下することで体重が減ってしまうことがあり、サルコペニアやフレイルといった病態です。そのまま増悪するといわゆる寝たきり(ロコモティブシンドローム)になったり認知症につながったりすることがあります。

まずは、病気を鑑別して除外いたしますが、通常の場合は病気がないことがほとんどです。病気でないことで安心していただくことで、もとの体重に戻ってくれば良いですが体重が減ってしまって元気が出ない方もいらっしゃいます。漢方薬を主体として、まれに心や食欲に作用する薬を使うことで早く元気になって美味しくご飯を食べられるように治療いたします。

ぜひ一度ご相談ください。お電話は03-3856-0130(おひさま)、Mapはこちらになります。

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