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喘息、COPDについて

喘息

喘息は、主にアレルギー性の慢性的な炎症によって気管支が狭くなる病気です。炎症を鎮めないと発作の起こりやすい状態になります。発作や、重症化すると呼吸をするたびにゼイゼイ、ヒューヒューといった音がする喘鳴(ぜんめい)、息苦しくなる、といった症状が起こります。発作は治療によって通常は数分から数時間でおさまりますが、激しい発作が長く続くと呼吸困難により命の危険が生じることや、低酸素による脳障害をきたす可能性が極めてまれですが存在します。当院では胸部X線検査呼吸機能検査および呼吸機能検査、血液検査が可能で早期から診断、治療が可能です。

治療について

吸入治療が基本であり、コントローラーという普段から使う吸入薬で慢性的な炎症や気道の狭窄を防ぐことが必要です。発作時はレリーバーという吸入薬を使います。軽い発作の際はこちらで対処をして中程度以上の発作ではまずこちらで治療して医療機関に受診していただきます。症状があるからといってレリーバーばかり使っていると本当の発作時に薬が効かなくなってしまうため、レリーバーの回数が多い場合はコントローラーの薬を強化、内服薬を併せて処方いたします。重症な場合は生物学的製剤(バイオシミラー)を使う場合もありますので提携先の医療施設にご紹介いたします。

COPD

COPDはchronic obstructive pulmonary diseaseといって慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコよって起こる中高年に発症する生活習慣病です。

40歳以上の人口の8.6%、約530万人の患者が存在すると推定されています(NICE study)が、大多数が未診断、未治療の状態であると考えられます。全体では死亡原因の9位、男性では7位を占めています。最大の原因は喫煙であり、喫煙者の15~20%がCOPDを発症します。

タバコの煙を吸入すると空気の通り道である気管支に炎症がおきるため、せきやたんがでて、気管支は細くなり空気の流れが低下します。また、酸素を交換する肺胞(はいほう)が破壊される肺気腫という状態になると、酸素の取り込みや二酸化炭素を排出する機能が低下します。

治療について

まずは、何よりも禁煙が最も重要な治療になります。(保険の禁煙外来の実施については今後検討いたします。)診断および治療は喘息と似ており、診断としての胸部X線検査呼吸機能検査および呼吸機能検査と吸入薬を中心にした治療が行われます。感染症の予防としてインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が勧められます。重症化して血液中の酸素が充分にいかない場合は在宅酸素療法(HOT : Home Oxygen Therapy)が導入されます。

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